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進化を妨げた兜 Mountain gorilla in Rwanda

写真: 進化を妨げた兜 Mountain gorilla in Rwanda

写真: アラム宮殿 オマーンのマスカット Al Alam Palace,Oman 写真: 皆様のご活躍を東京からお祈りします。今日から上京につき、しばらくフォト蔵をお休みします。ちくら、頓首。          (写真:アンコール遺跡の珠玉のレリーフ Devatas)

2003年09月19日ルワンダのビルヒンガ火山高山のシルバーバック・グホンダ 、態々極東から謁見に来た客人に?ややナーバスになっている。類人猿を愛する人を魅了してやまない草食の平和主義者、250kgを越える巨体とやや陰気な顔。東山動物園の「イケメンゴリラ」など比ではないこの風格。
前回はウガンダ、今回はルワンダ、次回はコンゴ(旧ザイール)で是非見たいが叶うかどうか?
          ☆秋の山ゴリラは神の如く見え
          ☆火の山の秋草深みゴリラ座す
      
【2016/5/1追記】
ゴリラの頭蓋骨には、頂上に大きな突起がある。それに大きな筋肉がかぶさるから、まるで兜か、ヘルメットをかぶったようになる。このために、頭頂の縫合部の発達が妨げられてしまった結果、人間の脳のわずか三分の一にとどまってしまうという一つの原因となった。このヘルメットこそ、ゴリラの進化に止めをさした一つのシンボルとでも考えられるだろう(河合雅雄著『ゴリラ探検記』講談社学術文庫より)。

Adult males are called silverbacks because a saddle of gray or silver-colored hair develops
on their backs with age.
 
【2016/4/26追記】
日経新聞2016/4/24朝刊の京都大学松沢哲郎教授の連載物から。
熊本地震時のチンパンジーの行動の記録によると、2016年4月14日の地震の時、アラートという吠え声を出し、高い場所に逃げた。しょんぼりしたり、飼育員に駆け寄ったり、軟便「びびりうんち」になった。翌朝の食事を食べなかったり、部屋に入らなくなった。16日の地震もほぼ同じ状況だった。
17日には落ち着きを取り戻して多くが室内で寝た。18,19日にはさらに落ち着いた。
大地震に直面した行動は人間ととてもよく似ていたが、何よりも違うのは、お互いに分けたり、助け合ったりしないことだ。

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コメント (12)

  • nekomama

    本物なのね・・・
    動物園のゴリラとは違うのね・・・

    2015年3月6日 19:58 nekomama (43)

  • はまちのぶり

    自然のゴリラはなかなか見れませんね(^_^)

    2015年3月8日 21:05 はまちのぶり (72)

  • ちくら(chikura)

    nekomama さん、コメントありがとうございます。
     本物のマウンテンゴリラです。
    マウンテンゴリラは、世界中で600頭くらいしかいない希少動物、絶滅危惧種です。動物園にいるのは、ローランドゴリラ(低地ゴリラ)です。こちらはマウンテンゴリラの10倍ほど棲息していると思います。
    私の記憶では、世界中の動物園にマウンテンゴリラは1頭もいないはずです。

    2015年3月11日 09:48 ちくら(chikura) (0)

  • ちくら(chikura)

    はまちのぶり さん、コメントありがとうございます。
     マウンテンゴリラは、ルワンダ・ウガンダ・コンゴ(旧ザイール)にまがる火山群の狭いエリアにわずか600頭しか棲息しない絶滅危惧種です。
     ルワンダでは、2,500mに達する山中を、ゴリラの群れを追って3時間ほど歩き回ってやっと食事中のゴリラの群れに近づき1時間だけ見学を許されました。ここではほんの1〜2m先で、草を食べたり、寝転んだりするマウンテンゴリラを見て抱き合って喜ぶほど感動しました。
     この前のウガンダでは、これほど接近することはできませんでした。その時は、雨が降り始めてゴリラも深い草の中に潜んでほとんど動かないようでした。雨が上がるまでの1時間余りは、草が揺れたりするのを見ているだけでした。
    足腰・心臓が丈夫でないとマウンテンゴリラ(山ゴリラ)を見ることはできません。
     河合 雅雄(『ゴリラ探検記』 (講談社学術文庫)は幾度も読み返しました。

    2015年3月11日 10:15 ちくら(chikura) (0)

  • yan.wenlie

    ちくらさんの世界紀行、野鳥の宴より楽しみに読んできました。
    システム回復するといいですね!

    2015年3月12日 00:46 yan.wenlie (0)

  • ちくら(chikura)

    yan.wenlieさん、早い時期から継続して御覧いただいてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。また、お気遣いかたじけなく存じます。
    次のタグにはまた応募するつもりです。

    2015年3月14日 17:26 ちくら(chikura) (0)

  • ろごきっと

    作品とともに解説を拝見するのが楽しみです?

    2016年5月6日 19:34 ろごきっと (117)

  • ちくら(chikura)

    ろごきっとさん、コメント有難うございます。解説まで読んでいただいてとても嬉しいです。
    この写真は、写真としての出来栄えからすれば、皆様にお見せできるような代物ではありませんが、被写体としては、殆どの日本人が直に見ることの出きないマウンテンゴリラなので、ぜひこの素晴らしい類人猿を知っていただきたいと思い、恥を忍んでアップロードしました。

    2016年5月6日 23:24 ちくら(chikura) (0)

  • BlackTiger

    野生のゴリラは絶滅の危機に瀕しているようで、なかなか見られないのでしょうね。写真が撮れただけで感動ですね。

    2020年5月11日 19:26 BlackTiger (189)

  • ちくら(chikura)

    BlackTigerさん、コメントありがとうございます。
    「野生のマウンテンゴリラのシルバーバックを、見事にとらえた写真は今までどこにもない。私はこのとき、その幸運を射とめた世界最初の人間であったのだ。しびれるような感激の中に、私はこの情景を眸に定着させながら、透明な空気の中に、しばらく硬直していた」(河合雅雄著『ゴリラ探検記』講談社学術文庫)と両目に涙がにじんだ感動を綴っています。
    時は1959年6月12日、わずか61年前です。

    2020年5月11日 20:49 ちくら(chikura) (0)

  • 萩の郎女

    「失敗作」のテーマタグにアップされていたので、オヤッと思って拝見しています。私がまだ会員になっていない頃の作品なんですね。
    撮影の状況からすれば失敗作ではなく「自信作」ではないでしょうか。

    今日は急に暑くなって少し疲れました。
    気を付けてお過ごしください。

    2020年5月11日 23:30 萩の郎女 (0)

  • ちくら(chikura)

    萩の郎女さん、コメントありがとうございます。
    最初にアップロードした日は2014月6月9日で、まだ1年にもなっていない頃でした。
    サイトを始めた目的は旅行の写真を公開するため、写真の良しあしなど考慮しませんでした。
    残ったコンゴ側でのゴリラトレッキングは体力的にもうできません。

    2020年5月12日 09:17 ちくら(chikura) (0)

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